魔窟の村人日記

爬虫類と生首のいる部屋に住む女子大生のblog

讃岐のラーメンを考察する

知ってる人も知らない人もいるだろうが、私は讃岐(香川県)出身の人間である。なんもないといえばなんもない、ド田舎と言えばそれで完結してしまうようなところだが、なんだかんだ3歳から18歳まで居たので慣れて愛着のある土地である。

 

讃岐といえばうどん。うどんといえば香川県。というくらい全国的にうどんで有名な県であるが、香川県出身だからうどんの話というのは今回はやめていただこう。

 

今回考察するのは讃岐のラーメンだ。香川県にもラーメン屋はそりゃあある。(うどん屋よりは断然少ないが)

私が香川県でしか食べたことのないラーメンというのは「超絶あっさり素麺もどき風ラーメン」である。これは勝手につけた名前だが、知ってる人は本当にこの形容で間違っていないと言うだろう。

 

本日、昼に東京から帰省した私は「どこかご飯食べに行こう」という母に丸亀の「りんや」をリクエストした。

ポカポカ温泉の向かい側にある、プレハブみたいな建物のカウンターのみのラーメン屋。

 

品数は少なく、ラーメンは「讃岐そば(650円)」「ゆず香そば(冬季限定680円)」「ねぎそば(たぶん700円)」の三種、+150円で五目飯と漬物の定食セットだけである。

私が毎度頼むのは讃岐そばの定食セット。

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この超絶あっさり具合をわかっていただけるだろうか。細麺に、煮干しだしのスープ、炭火焼きの鶏肉、鶏そぼろ、ネギ、みつば、めんまである。まさに素麺もどきと私が呼んでいるものだ。

ちなみに、ねぎそばはこれにねぎと辛味噌が乗っかったピリ辛味、ゆず香はゆず皮かなんかがのってるらしい。

なんともあっさりしているのだが、これがまたお腹に優しく食べやすい。ラーメンにありがちな胃もたれもなく、セットの五目飯まで美味しく完食できる。

他の県でこれほどまでにあっさりしたラーメンを私は食べたことがない。

 

ちなむと多度津の老舗のラーメン屋で有名な「上海軒」もこの類のラーメンである。(もはやラーメンというのかも怪しいが)

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たぶん鶏ガラだかなんだかのだしのスープにぺらぺらのチャーシューというより塩味の豚肉、メンマ、ねぎ。スープの透明なこと透明なこと。

そして、だいたいみんなこの「中華そば」とともに「焼き飯」も頼む。

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 これまたチャーハンとは???と問いたくなるような真っ白い薄味の焼き飯。味が足りない時は食卓に置いてあるウスターソースをちちっとかけて食べる。

この中華そばと焼き飯まるまるセットを子供から老人までみんな両方平らげていく。若い男性などは店に入るなり「だいだい!」(中華そば大と焼き飯大のこと)と声をかけて座る。

 

そう、この店は昼飯時はいつも満員なほど繁盛しているのだ。

うどんのようなあっさり味を求めるのは県民性なのだろうか?

私もこの2店は大好きで、帰省するたびにどちらかには必ず行く。東京でもいろんなラーメン屋をまわったが、まだこんなに食べやすいラーメンには出会ったことがない。

女性や子供、年配の人にはわりとウケると思うので、東京にもこんな店ができてほしいものだ。

 

とりあえず私、二郎処女なので東京帰ったら誰か行きましょう。